2006-09-03

青春18切符in京都(3)

京都といえば食の都でもある。
おそらく昔、京都に住んでた貴族達は日本中から旨いものを取り寄せ、夜な夜な宴をしながら食べていたに違いない。
無論、今回の旅ではそのなごりを喰いまくることにした。
まずは嵐山で遅い朝食を取るべく入ったのは渡月橋から見える「京うどん」の看板を掲げる店。
たたずまいは「京風」とはほど遠いものの、出されたうどんのコシにビックリ。
いままでこんな堅いうどんを食べた事は無く、噛んでてあごが疲れるくらいだ(やや言い過ぎかも)。
そして嵐山を後にし、阪急電鉄で次に向かうのがミーハーな清水寺。とりあえず河原町駅で降りたものの、清水寺までの距離感がわからず、バスの行き先も意味不明で断念し、しかたなく祇園からタクシーに乗車。結局1メータちょっとで着き、1,000円でおつりが来た。
清水寺には夏休み過ぎたというのに沢山の観光客が訪れており。足早にお参りをすませ、さっきタクシーに乗った祇園まで歩けそうだとわかったので、参道をブラブラと八坂神社方面へ蛇行しながら歩いて行く事にした。
すると、その途中にモダンな京風甘味処を発見。さっそく店内に入り抹茶セット(抹茶と自家製わらびもち)を注文し、
「きっとこのわらびもちの旨さは日本人にしかわかんねーだろーなー!?」
などといいつつ食べていたのだが、本当は我て自身もわらびもちの旨さをわかっていたかどうか定かではない・・・
また、スルドイ人はさっき通った祇園へなぜまた戻るのか?と思うかもしれない。それは決して旨いかどうか定かでないわらびもちを食べる為に戻ったのではなく、我てには
「京都にいらはったらこれを食べずには帰れまへんどすぇー!」
といった食べ物があるのだ。

それがこの祇園にある"一銭洋食"である。
見た目はお好み焼きに酷似しているが、薄いかわに包まれている具は細かく切ったこんにゃく、ちくわ、そして大量のネギetcで、とてもヘルシー!そしてビールを飲みながらそれをソースと半熟卵にからめ、「ハフハフ、グビグビ」していれば、いつまででもやっていれそうな程旨いのだ。
その為か、この店のメニューには"一銭洋食"とビール等の飲み物しかなく、お会計は「ハイこれで1回目終わりね!」と言わんばかりにオーダした物が出そろった度に支払わないといけないのである。
が!しかし、16:00発の各駅停車に乗らねば横浜の家までたどりつけぬ我が身である。ここで満足行くまで飲んで喰ってしている訳にもいかないので、1回だけ(一銭洋食1枚、ビール1杯)でしぶしぶ店を後にし最後の目的である「京たこ」を食べる為、胃にスペースを作るべくJR京都駅まで歩いて行く事を思いついた。
そして、店を出るとき店員さんに「JR京都駅まで歩いていけますか?」と聞いてみると、答えは「うーん・・・無理じゃない?」と言っていたのだが、我ての予想ではおそらく数キロ程、決して無理ではないなと思い、店員さんのやさしい忠告を無視して歩いてみる事にした。
我ては京都の街が碁盤の目のように出来ているのを知っていた(一般常識だが)ので、方向さえ違わなければJR京都の駅にたどり着けるものと確信し、ちょっと通ってみたい風情のある路地裏や、川沿いの道、お寺の敷地内等をジグザグ散策し、京都タワーを目標に歩いていみると1時間ちょっとでドンピシャJR京都駅前にたどり着く事ができた。
それから地下街で念願の「京たこ」を買い、駅でお土産を物色しホームに降りたのが発車の20分位前。時間的にもドンピシャであった。
そんな訳でトントン拍子に京都の散策を満喫(歩きすぎ)し、無事家までの接続電車に乗れたのだが、本当はここから青春18切符の醍醐味である腰痛、尻痛、肩こり、首痛との戦いが始まるのである。
しかし辛い事は書いてもしょうがないので、今回は楽しい旅の思い出だけで終了する事にする。
最後にこれから青春18切符を使い東海道を旅する人へ参考までにメッセージを。
「乗り継ぎをする時はいかに次の電車で座席を確保するかを重視し、乗り換え駅に着いたら効率的にダッシュするべし。」

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