2007-09-21

インド旅行駆け足編@家路

ついにインド最終日。
2泊したジャイプールのホテルとも今日でお別れ。

このホテル、部屋にあるトイレの水が止まらなくて困った。。。

最初は(昨日の話)
「まっ、流れないよりましか♪」
などと思い、掛け流しトイレを満喫していたが、だんだん水量が少なくなり、
「ごごごごごご・・・・」っと「もう水ありません!」
状態の音に変わってきたので、ホテルの貯水タンクが空っぽになったらレストランやらシャワー(ぬるま湯しか出ません)が困るだろうと思い、フロントへその旨を伝えると、ホテル在住の何でも屋さんらしき人がペンチ持参で部屋にやってきて、トイレの流水ボタンを「ギコギコ」。
「ノープロブレム」
と言って修理は完了した。
それはシロートの我てから見ても、へこんだままの流水ボタンをペンチで引っ張り戻しただけ。
「治った」ではなく「止めた」なのだ。
ためしに、「もう一回水を流してみ?」と言うと。
案の定水は止まらない。
再び流水ボタンを分解したホテルの何でも屋さんは、こんどは激しく「ギコギコ」とボタンを押し引きし、多少ボタンの滑りがよくなった所で、
必殺「ノープロブレム」
確かに水は止まるようになっていた。。。
もちろんその後チップを要求するかのように部屋から離れようとしなかったが、我てが壊した訳でもないので追い返した。

結局、次に用を足しトイレの水を流した時に水は止まらなかったのだが、そのまま一晩を明かしてそそくさとチェックアウト。
きっと、すぐさまあの応急処置を施し次の客を迎え入れるのであろう。
我てには関係ないが、ホテルの従業員も関係ないのである。
(運がよければチップがもらえるかもしれないけど)

前置きが長くなったが、今日はジャイプールから、夕方飛び立つエアインディアへ乗るためデリーへ移動するだけの日。
ホテルを車で出発してまもなく、渋滞に捕まった。

見てのとおり象の渋滞。

普段、やたらクラクションを鳴らし爆走する運転手も、おとなしく象の渋滞最後尾でノロノロ車を走らす。
きっと象をアオッタあげく、切れた象に車を踏み潰されるのが怖いのであろう。

らちがあかないので車を止めて近くの屋台でなにやら買ってきた。

グリーン唐辛子の天ぷら。

一口かじると後から「ビリ~」っと辛さが口の中に広がる。
しかし、東京のインド料理屋で、店員のインド人に
「インド人もそんなに辛いカレーは食べな~い」
(韓国料理店でも同じような事を言われる)
と言われる程、甘いも辛いも食べ物である限り何でも大丈夫な我て。
普通に完食すると、なんだかつまらなそう。

「もしかして、昨日はしゃいでた昔インド村を、楽しみ途中に帰らせた恨みか?」

とも思えてくる。
日本人みんなが辛い物は苦手と思っちゃいかんよ!
我てみたいな鈍感味音痴もいるんよ!

その後、数時間黙々と運転しつづけ夕刻、無事デリーのインデラガンジー国際空港に到着した。
帰る日の空港は何時も何処でも寂しい気分にさせてくれる。
今までずっと付き合ってくれたガイドに心ばかりのお礼と、ドライバーにもチップを渡し出発ロビーへと荷物を運び込む。

搭乗ゲートの決まらぬままチェックインを済ませ、やる事もなく空港内をウロウロしながらあまったルピーでお土産を買う。
とうとう、やる事も無くなり、ルピーも無くなった頃、搭乗ゲートが決まり待合室で待つことしばし。
予定出発時間直前に到着したエアインディア機は、若干の客を吐き出すと、すぐさま我てら新客を機内へ案内する。
「絶対清掃なんてしてなさそう・・・」
席に付くと、ウェルカムドリンクならぬ、ウェイティングドリンク(コレ飲んで飛ぶまで待っとれドリンク)が配られおとなしく待つ。

さらにまた喉が渇くくらい待つ。

ふと窓の外に目をやると、肩に4本の金スジが入った制服を着る機長らしき人物が、右主翼の端にある第4エンジンを腰に手を当て見上げている。

しばらくすると、脚立を持ったつなぎ服のインド人(整備士?)が現れ、ドライバーらしき物を手にエンジン周りで作業を始める。

きっとホテルの何でも屋のような作業を行っているのだろう。

整備士「ノープロブレム」
機長「そこちょっとプロブレム」

おそらくこんな会話がされているに違いない。

まっ、旅行の最終日はいつも、
「明日からまたがんばってバリバリ働こう!」

などと心に決めるわけなく、
「このまま死んでも良いか~」

状態の幸福感につつまれている我ては気楽にこの光景を眺めていた。

結局このエアインディアがインドの地を離れたのはすっかり暗くなり、夕立の雷がピカピカ光りだした頃。それからバンコク経由で無事成田に到着してしまったのは定刻より1時間30分程遅れた翌朝9:30だった。

おしまい。

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