2007-03-25

只見線と喜多方ラーメンの旅

あいにく春の嵐となった今日。青春18きっぷを使い、喜多方ラーメンを食べ、只見線に乗る鈍行旅行に行ってきた。
神奈川、東京、埼玉、栃木、福島、新潟、群馬と7都県を鈍行列車を使い1日で巡る想像しただけでおしりの痛くなるプランである。



まず始発列車で家を出た我ては東北本線を順調に北上し、郡山から磐越西線で会津若松へと向かった。
しかし、問題はこの磐越西線乗車中に起こる。
それはおしりではなく、我てが新潟県へ行く事にあった...
「我てが新潟県境をまたぐと地震が起きる」
そのジンクスはただの迷信ではなく、やはり今日も能登半島沖で大地震が起こり、新潟も揺れたのだ。
我ての乗る列車もまだ福島県を走行中だというのに止まった。
ここで初めて地震の事を知ったのだかまさかこんな大きな地震が起きるとは・・・
(中越地震直前にも新潟入りしてたけど)

悪寒は的中し、しばらく列車は動かない。
結局会津若松に到着した時には20分以上遅れていた。
予定では会津若松での乗り換え時間は11分。
もうとっくに乗る予定だった列車は行ってしまったと思っていたのだが、さすがはJRちゃんと待っていてくれたのだ。
おかげて予定より10分程遅れたものの、なんとか午前11時30分ごろ喜多方駅へ到着した。
早速、我ては駅からタクシーを飛ばし、昨日本屋で立ち読みして知った喜多方ラーメンの有名店「坂内食堂」へと向かった。
着いた時には軽い行列ができていたが、なんとかスムーズに席に着け、注文したのは「ネギチャーシューメン大盛り(1000円)」



器いっぱいに盛られたチャーシューは口の中でとろけ、スープは豚骨ベースのあっさり目で中太のちぢれ麺によくからみボリュームある一杯も軽く完食。
どことなく坂内食堂のラーメンは、紅生姜とコーレーグースを加えると沖縄そばになってしまうのではないかと思う程、沖縄そばと共通点がある味わいだった。
満腹になった我てが坂内食堂を後にした時、店の外の行列は我てが来た時の3倍以上になっていた。
今店の前にいたら帰りの列車に間に合わなかっただろう。
タクシーで来てよかった。。。

帰りは喜多方の駅まで歩き、鬼怒川マウント号で会津若松へ戻った。1日に数本しかない只見線の小出行き列車を待つ事しばし、ディーゼル車の2両編成でやってきた。これから4時間半以上この汽車に揺られるのだ。



ディーゼル音高々に会津若松駅を出発した只見線は、只見川を沿うように新潟の小出へと迎う。
途中何駅かで反対方向から来る列車の待ち合わせで10分程止まる。
その時間を利用して我ては駅を出て売店へ行き、酒やらつまみやらを仕入れまた列車に戻る。
同じ列車を拠点にして停車駅を散策する。これがまさに鉄道旅行の醍醐味だろう。
只見線はそんな鉄道旅行を可能にする線である。

只見線は福島、新潟県境の豪雪地帯を走るため、東京ではもう桜が咲く季節だというのに、まだ一面の銀世界の中を進んだ。これが今シーズン最後に触れる雪となるのだろうか・・・そんな事を考えているうちに程よく酔いが回り眠ってしまった。
気が付いたのは終点の小出に着くちょっと手前。あっという間の4時間半だった。



小出の駅では上り水上行きとの待ち合わせ時間が1時間弱あった。
なんでも下り列車は地震の影響で50分近く遅れているのだとか。
これは上りも遅れるかもしれないと思い、駅前にある食堂で一杯やることにした。
日本酒と岩魚の刺身、なめこ蕎麦を頼みちびちびやっていると、テレビで地震速報が流れている。
今度は震度5弱の余震があったとか。
中越地方も揺れたそうだが、良い感じに酔っ払っていた我ては気が付かなかった。
それよりこの店では活きた岩魚をすぐ刺身にして出してくれ、脂がのって旨いことこの上ない。
旅先でおもむろに行った店が旨かった。
これも旅行の楽しみである。
そんな訳でついつい深酒してしまい駅に戻ると列車は定刻どおりに来るらしい。
これで一件落着。
後は上越本線をひたすら寝て帰るだけだ。
今日は地震というハプニングもあったが、旨いものにも巡り合い、近場ではあるけれど久々に旅情に浸れたよい旅だった。 

最後に、
「新潟の皆様、この度も地震を呼んでしまい本当にごめんなさい。今度我てが新潟に行くのは5月20日前後です。くれぐれも地震にはお気を付けください。」

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